>アユタヤ遺跡

>今日はスタッフの車でアユタヤ遺跡まで観光にいくことになった。アユタヤ王朝と遺跡になった経緯については昨夜ざっくりと予習しておいた。というのも、観光ガイドやその分野に特に興味のある人でなければ国や文物の歴史について客観的な知識を持っているとは限らないのだよね。ベトナムではフランス植民時代の教会を1000年前って言われたし(教会の入り口に漢字で設立年が書いてあったんだけど)、北京では故宮を3000年前と言っているガイドもいた(中国3000年が刷り込まれているんだなぁ)。韓国ではソウル市の設立とかこの門が20,000年前とか、縄文時代っつうか言葉の綾だよね。私だって人のことは言えない。知らないことは知らないし、それはその人の責に帰するものでもない。

そんな訳でアユタヤに向かいます。田園風景を…といいたいところだけどバンコクからアユタヤまで70kmほどのほとんどが小都市。

Service area at Ayutthaya route


自動車道沿いのサービスエリアで休憩を入れたりする。コーヒーのメニューは例外なく甘ったるいのがありがたい。

Entrance tower at Ayutthaya


アユタヤに到着すると家や寺、施設の脇に煉瓦の仏塔遺跡が適当に挟まっているのが見えてくる。遺跡と共存する都市という風情というよりもあいてる場所に適当に家を建ててる感じ。食事もそんな遺跡の正面にある屋台の大きいのでスジ肉の入った麺を頂く。ドクダミ投入!

一つの遺跡に入るのに外国人は50฿、タイ人は10฿。ガイドがいるわけでも順路みたいなものが示されるわけでもない。入り口でチケットを買って遺跡の中を小一時間ほと歩き回るんだけど、遺跡はいくつもあって「アユタヤ遺跡」というよりもアユタヤ遺跡公園群みたいな感じで、それぞれ見所があったりなかったりする。
今日はスタッフがお薦めしてくれた、王宮跡、樹木に埋まった仏頭そして仏塔群がある三箇所をまわった。

Buddhism painting in Ayutthaya ruin

王宮の庭園跡の仏塔には登ることができて、しかも中に降りていくことができる。この塔の中央部にはビルマ軍の破壊から逃れた仏画が描かれた小部屋がある。急な階段と何の説明もないわからなさで怪訝な顔をして通り過ぎて行く外国人多数。私もスルーするところだったけど、現地の子供が指を指して絶対見ろ未体なことを言ったような気がしたので中に入ることにした。

部屋に入ると、一間四方ほどの小部屋の四面に仏画がある。透明アクリルの板で触れないようになっている以外なんの保護策もない状態なのか、ボロボロになっている中で可愛らしい孔雀や唐草、仏陀を確認できた。

Immitation Naga遺跡の修復は何度か行われているらしいのだけど、何度か相当に乱暴な修復が何度か行われたようだ。煉瓦色のペンキで焼け焦げた跡を塗ったくってある場所もあるし敷石の上にコンクリートをねりねりして敷石の形にコテで整形したようなのもある。極めつけは王宮のパゴタにあるナーガ像。オリジナルが残っているすぐ下にセメントで作った新しいナーガがあるんだけど50cmしか離れてないところにあるお手本通りに作ろうとする意思が全く見られない。

樹木で埋まった仏頭のある遺跡にはたくさんの中国人観光客がいた。皆さん日本に大挙して訪れている方と違って身なりと話し振りが上品なんだけど、何が違うんだろう。
この遺跡ではたくさんの、首が破壊された仏像を見ることができたが、往時のきらびやかさはどんな感じだったのだろうなぁ。仏頭以外の柱や屋根はすべて破壊されているのでどんなファサードだったのかすら想像することができない。

Buddha head in tree
あの有名なガジュマルの木に埋まってしまった仏頭はみんな「思ったよりも小さかった」と言うのだけれど私はそう思わなかったなぁ。ボロブドゥールかなんかと勘違いしてないか?
ちなみにこちらの仏像と記念撮影するときは、しゃがみ込んで仏像の頭よりも頭を低くしなければならないとのこと。仏教国ならではの禁止事項。ひっきりなしに記念撮影している人がいるかと危惧していたが日曜日だというのにそれほど混んでいなかったのでゆっくり眺めることができた。


仏頭のある遺跡で日本人の若い男性が「普通やるっしょ!頭」と頭部のない仏像の頭に自分の頭乗せて記念撮影したいと健全な感想述べつつ行儀よくまわってた。頭コラは最大の禁止事項であちこちに看板が出ている。特に日本語の注意書きが目立ったのは気のせいではないだろう。
しかし、個々の像には宗教美術として特に優れているという感想も持たず仏教徒でもない私が300年も前から頭部がないままになっている仏像を見て痛ましいと感じるのは卑しいことかもしれない。実物を前にしてるときは、その佇まいが感動的って感想を持つだけでいいかもしれない。

King Lama's tomb
最後に回った遺跡にはラマ王の位牌が収められた白いストゥーパが三基残っていた。造形と存在感がすばらしい。そしてだだっ広い。

Broken Buddha

点在している遺跡群は本来もっと巨大な仏教施設であったのだろうけど、いったいどんな都市だったのだろう。日本にあるもっと旧いお寺は再生し続けながらまだ存在しているけれど、時を止めた寺の方がより旧く感じてしまうものだなぁなんて当たり前のことを思いながら遺跡を後にした。
きっと、もう一度観にいくよ。

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