古典こてん:目にすることのなかったもう一つの未来の記憶

第四間氷期 (新潮文庫)

第四間氷期 (新潮文庫)

え?540円?私の持ってるのは290円なんですが……てのはおいとくとして、スピリッツ連載の日本沈没に触発されて神林長平以前の国産SFを読んでみることにした。通勤2日分で読了。

さすがに初出が1950年代なんで、1953年のワトソン・クリックの発見もプレートテクトニクスも利己的な遺伝子もムーアの法則も村上陽一郎も下敷きにしていない。つまり、僕が知っている「科学」とは異なる科学観をもとにしたSF小説。カレル・チャペックやジュール・ヴェルヌと同じハコの中に入っている作品を、久しぶりに読み通してみた。

作品としての面白さは、古さとは関係ない。天才が描いた、未来に対する獏とした不安はいつでも心にしみ込んでくる。

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