振るなと言うか、現実として振れない。

この間の、新ゴだけありゃいいよな、もう。に反応がありました。

だからといって、レガシーな印刷屋やデザには二度と仕事を振るな、などと教えているというのは感動しました。さすが作家先生はご立派です。

berriebook:Wellinton O'boogieさん:オートマチック・キス

残念、僕は作家先生じゃない。グラフィックやWebデザイナーとしては……最近は遠ざかってるけど……技術者で、実際に仕事を振られる側だ。

再来年卒業という前提を書かずに「振るなと言っている」と書いたのは失敗でした。

対象はDTPオペレータやデザイナー予備軍ではなく、本来、正しいプロファイルを持ったRGBのデータを提供するところまでが仕事の3DCG技術者(イラストレーターやグラフィッカー)です。彼らはきっと、3DS MaxのためにWindowsで仕事をするでしょうから、仮にグラフィックデザインのネタをMacと受け渡すならOTFが望ましいし、AI10.xから使い始めた人間に「透明は出ないかもだから…」って言うのも理不尽でしょ。もちろん、出せない業者が現状たくさんあるって話は入念にしているし、移行に時間がかかってる現状も授業の中では取り上げる。だが、卒業する再来年には、相当の業者がMac OS 9であったとしてもプロファイルを使った出力やOTF、AIの透明に対応しているだろうし、彼らと仕事ができるのはOCF/AI 8.x未満/PhotoShop 5.x未満から抜け出せた現場しかないのも事実だからこそ「そういう現場には二度と振るな」と言うんです。私は、Mac OS 9でのDTPをレガシーと言ってるわけじゃないし思ってもいない。今移行するならOS Xにいらっしゃいとは思うけど。

かすってる業界からみると、生業じゃないDTP専用の安くもないソフトで設定できて、モニタで見えててカラーレーザープリンタでも出せて、分版も手元のPCでできるようなデータが、印刷できるところにはできて、できないところでは印刷できないのってどう思われるかな。

8年前か、俺が某製版会社に入社した頃はもっと元気だったじゃん>DTP/印刷業界。版下のフィニッシュワークやフィルム製版から精一杯がんばってフルDTPに移行したじゃないか。職人に渡せば20分で終わる面付けを、PS出力から数時間かけて処理してもOffending-commandで落ちる恐怖もあった中でフルDTP化のメリットなんて、やってない人には「机上の空論」だったんだよ。現に、会社の製版職人からチクチクやられたさ(笑)。それが最近では、最後の中間生成物だったフィルムすら排除したCTPへ移行しつつあるでしょ。手動機を廃止されて職替えを余儀なくされた職人さんや、ハンドコーディングの写植オペさんもいたけど、「写真の調子なんざ(ハイターで)洗えばいいんだよ」て落ちるQuadraで編集してるのをチクチクやった職人さんも今じゃCTPのワークフロー管理者だったりする。

このときの変化に比べりゃ、ソフトウェアとハードウェアのバージョンアップだけで移行できる現在のDTP環境への移行なんてたいした事ないんじゃない?今の人員の首を刈らなくても移行できるんだから。

最後に、Pantherでの使用感に関して。Illustrator 10.0.3とPhotoShop7.0を800Mhz-Dual CPUのマシンで使ってるんですが、Pantherなら使用感はどうせシングルCPUしか使えないMac OS 9より若干落ちる程度で、PantherではPSをPDFに変換する機能や、こちらもAdobeGammaをようやく超えたディスプレイキャリブレータが標準搭載されていたりする関係、FontBookなど、DTP環境としてのトータルの使い勝手は、ようやくMac OS 9以前の環境を超えたと思ってます。

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