「舟を編む」を読んだ

久しぶりに紙の本を扱う書店に行ったので、当分電子版が出なさそうな本を何冊か買ってきた。「舟を編む」はその中の一つ。以前から読もうと思っていたのだが、自分で書いている間はなかなか他の人の本が読めないものだ。

印刷に関わったことがあるためか、間違いがほぼ許されず、数万エントリーに及ぶオリジナルの文章で構成された数千ページもの書籍というプロダクトなんて、聞くだけで鳥肌が立つのだが、著者は羨ましいほど軽やかな筆致で描ききってみせている。

装丁は凝ったものだ。小口を丸めた上製本も大分減ってきたというのに、柔らかい表紙を本製本に見えるようにまとめあげた装丁デザイナーの手腕は評価したい。ただ、片手で読むと表紙が曲がってしまってそのまま癖がついちゃうのはよくないね。

この「舟を編む」が「Gene Mapper」を上梓してから初めて読み切った日本語の本になったわけだが、いい刺激になった。Gene Mapperではギリギリまで削り取った文章を書いていただけに、本書のゆとりある文体には大いに学べそうだ。

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