でんでんコンバーター

とある文書を配布する方法を検討していて、EPUBが一番いいだろうという結論に至った。数ヶ月ほど使うならば適切なスタイルシートなども組み込める自作のRubyスクリプトがいいのだけど、数回試行錯誤する程度でスクリプトを調整するのは面倒。こんなこきこそ電書ちゃんの「でんでんコンバーター」だ、というわけで初めて本格的に使ってみたのだけど、やっぱりいいね。

でんでんコンバーター
Just another ‘Markdown to EPUB 3’ converter

でんでんコンバーターは、EPUBを作成するWebサービスだ。でんでんマークダウンという簡単な書式で構造化したテキストファイルから表紙や目次、ルビや傍点、画像などを持ったクリーンなEPUBを作ることができる。マークダウンされたテキストファイルと画像をまとめてアップロードするだけなので、特に難しいことはなにもない。新たな記法を使うのは難しいと思うかもしれないけれど、他のEPUB作成手法に比べれば何倍も楽だし、確実な方法だ。電子書籍の販売を見据えたEPUBを造ってくれるので、Kindle GeneratorでほぼエラーなしのEPUBが出力できる。

同じシリーズのでんでんエディターを使えば直接書くこともできる。いつのまにかDropbox対応してたのね。素晴らしい。
Screen Shot 2014-11-17 at 19.53.32出力が終わったら確認。わたしはEPUBの確認を行うためにMurasakiを使っているが、今ならお勧めはBiB/iだ。BiB/iをダウンロードして対応ブラウザで開き、EPUBをドラッグすればいい。表示も軽快だし、多くの電子書籍プラットフォームでEPUBエンジンに用いられているWebKitの縦書きで表示してくれる。

BiB/i EPUB Reader on your website

余談だが、作成したEPUBはZipのまま編集できるエディタがあれば面倒なZipの圧縮を手で行わなくても修正できる。わたしは統合エディタのBBEditを使っているが、他にも似たような機能を持つものはあるだろう。とにかく、間違ってもSigilで開いたりしてはならない。

今回改めて、でんでんコンバーターを紹介することにしたのは、このサービスを使っている飛騨俊吾さんの作品『エンジェルボール』が来春、商業出版されるという話を聞いたからだ。

ここのところ、四半期ごとにKDPなどのデジタルボーン作品から商業出版への道を歩む方の話を聞く感じになっている。でんでんコンバーターやBiB/iが助けになりはじめているんだろうな、と思う次第。

追記:なんて思っていたら飛騨さんよりTweetいただいた。私もなにやらの一助になっているとのこと。これは嬉しい。「賞」の冠のないデビューは苦労しますが、既に愛読者がいるのは心強いものです。二作目が勝負(のはず)! さて、ぼくも頑張ろう。

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