広辞苑

もしもまだ iPhone や iPad 用の国語辞典を持っていないのならば、この「広辞苑」をまず持つことをお勧めしたい。iOS用の辞典、辞書はよくできたものが多いのでことさら「広辞苑」が勝っているようなことはないが、「広辞苑」アプリは「広辞苑」であること自体がいい。

容量1GB(なのでインストール時には2GBぐらい空いていないと厳しい)、価格も書籍版とほぼ同じ8,500円とかなりのヘビー級なので、ダウンロードはiTunes越しか、Wi-Fiで買うこと。

今書いている小説「Gene Mapper」は最終稿に向けて推敲を進めているのだけど、文章を直すとき、とにかく広辞苑は役に立つ。定義のあやふやな言葉をソリッドな表現で置き換えたり、同じような意味の言葉を重ねるときの表現を探し出すために使っている。SFなので造語も出てくるのだが、漢字の意味や新旧字体、最近のバージョンアップで搭載された全文検索で用例を調べたり……当然、他の辞書でも同じことはできるのだが、小さな決断を積み重ねていく作業を支えてくれるのは広辞苑という辞書の与えてくれる信頼感だ。

打ち合わせの席上で日本語の定義や字義が問題になったときには、ちょっと嫌らしいけれど武器にもなる。言葉遊びはほとんどの場合無駄な時間を費やすことになってしまうのだけど「広辞苑では……」とやるだけで概ね片がつく。権威付けに負けない知性のある人はそもそも言葉遊びなんかしないだろう。

分野こそ違うけれど、今年印刷をやめ全力でデジタルに向かっているブリタニカのように、現代的に生まれ変わった広辞苑プロジェクトも見てみたい気がするね。

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