Scrivenerについて(1)

今日の朝日新聞、文化面に「プロも愛用、小説執筆支援ソフト 質問も繰り出し発想促す」という記事で、パソコンソフト「Scrivener」を使っての執筆活動について取り上げていただきました。

朝日新聞デジタル: プロも愛用、小説執筆支援ソフト 質問も繰り出し発想促す

この中で私が言及している「Scrivener」ですが、記事には一点だけ間違いがあります。「あらすじを書き換えると、本文の順番が自動的に入れ替わる……」のではなく、あらすじを表示しているストーリーボードで順番を入れ替えると、本文の順番も入れ替わる、というのが正しい動作となります。実際のところ、文章を書き換えて順番が入れ替わるようでは怖くて使えないわけで、愚直に文章のブロックを入れ替える方がいい気もします。

そして、このScrivener、これは本当に優れた執筆ツールです。

Literature and Latte – Scrivener Writing Software

アウトラインプロセッサーと紹介されることもあるのですが、これは完成稿を執筆するためのツールです。小さく分けたテキストファイルをつなぎ合わせて出力することができ、出力時にファイルの階層や切れ目に章のタイトルなどを差し込んだり、検索置換を行って目的に叶ったファイルを作り出すことができます。

小さく分けたテキストには、ラベルやコメント、ノートを本文の他に書き留めることができます。例えばノートに登場人物と場や日時、そして何が起こるのかを書き留めておき、ノートだけを繋いで出力すれば、プロットが出てきます。また本文を出力するとき、正規表現の検索置換が使えるので、ルビや傍点の記法を、納品先の出版社ごとに変更するのも簡単に行えます。

『ねじまき少女』でおなじみのパオロ・バチガルピさんもScrivenerの愛用者なのですが、一度お話しした折に彼が「執筆の意味を変えた」と言っていました。同感です。そんなScrivenerをどう使っているのかは、このブログでおいおい紹介していきます。

追記: 中村航さん、田中永一さんが執筆に用いたソフトはScrivenerではありません。一度、どのようなものなのか見せていただきたいものです。

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