中古の電子書籍が、来る?


そろそろ出さないと狼少年になりそうな「Gene Mapper」もGumroadとWebhooksの繋ぎ込みを終え(とはいっても非・DRMでシリアライズもしないので、限りなくリダイレクトするだけに近いのだが……)出版の準備が着々と整いつつあるのだが、今日、気になるニュースが流れてきた。

Used eBooks May Be a Reality Soon

ソフトウェアライセンスのセコハン──ってのも旧い言い方だが──を販売するUsedSoftに対し、Oracleが再販売をやめるよう求めていた訴訟に対し、ファーストセル・ドクトリンに相当する著作権者の頒布権は消尽する旨の判決を下した。それがゲームや映画、そして電子書籍にも敷衍するだろう……という記事だ。

ちなみに、欧州と異なりアメリカではデータにファースト・セル・ドクトリンを適用するのはないんじゃないか?という意見も多く見る。iTunes White Paper0604 が代表的なのかしら。そこらへん、英語圏で議論していないのでよくわからないのが悔しい。がんばろう。と思う。

仮に、電子書籍の配布権が消尽し、購入者が再販売できるようになったとき、辞書や技術文書のようにオフラインでリファレンスとして用いる文書(データベースになるのだろうな)はともかくとして、多くの場合一度しか読まれないフィクションは再販売されてしまう「配布」ではなく、テンポラリーに「視聴」するような形で提供されるようになるだろう。既に日本でもいくつかの電子書籍プラットフォームがストリーミング読書みたいな試みを始めているけれど、古書と異なり何十回流通しようが劣化せずに権利者が望む価格よりも安価で再販売される……それどころか、読み終わった本を「リサイクル」するような場が生まれてしまうまでは数ホップだろう。

そんな中古の電子書籍を生む「配布」をしなくなるのは当たり前のことだ。

私は、デジタルデータが本質的に持つ永続性を蝕むDRMには反対する。だが、読者として全ての書籍がストリーミングでなければ読めなくなるのは嫌だし、著者として(配布始めてから言いましょうね、はい)そんな配布方法は望まない。

著作物をフェアに扱う方法について、もっと考え、公の場で議論しなければならないのだろうな。

This post is also available in: 英語

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optimization WordPress Plugins & Solutions by W3 EDGE