なぜGumroadを選んだのか


昨日、無事に「Gene Mapperジーン・マッパー」を発行することができた。手伝ってくれた柏井さん、本当にありがとう。

Gene Mapper発売のお知らせ

Gene Mapperの決済には、Gumroadというデジタルコンテンツに特化した決済サービスを使っている。電子書籍の自費出版を行うのに一般的なのは、AmazonのKindle Direct PublishingやiBooks Store、Google Plays Books、Kobo Writinglifeのようなプラットフォームと呼べる大きな販売チャネルでなければ、文楽パブーのような出版サービスを使うのが一般的だ。

Gene MapperはKDPを通してAmazon.comやKobo booksでは既に販売を開始しているように、これからもプラットフォームへは出稿していく予定だ。iBooksやGoogle Playsからも準備が整い次第、販売を開始する。これらのプラットフォームは、それぞれにファイルフォーマットや利用のスタイルで書籍の囲い込みを行っているが、新たにアカウントを取得して使うようなものではない。

私は、私の作品の読者になりたい人に、新たに個人情報を提供させたくなかったからGumroadを選んだ。

Gumroadは決済サービスとしては極めて異例なサービスだ。決済を行うのに必要なのはレシートの送信先であるメールアドレスとクレジットカードの情報のみ。氏名や国籍を含んだ住所を入力させるユーザー登録を求めない決済サービスなんて、そうそうないよ。

カードのアカウント名すら要らないことに気付いただろうか。カード決済を行うプログラムやライブラリを扱ったことがある人は知っているだろうが、入力させたカードホルダーの名前を信販会社に送らないことも多いのだ。少人数のスタートアップであるGumroadは決済プロバイダーとして最高レベルのセキュリティに対応しているが、少人数で高い品質のセキュリティを担保するために、購入者の情報をあまり多く持ちたくないのかもしれない。気持ちはわかる。

これが、Gumroadを選んだ理由だ。私は「Gene Mapper」を欲しい人に、新たに個人情報を登録するリスクを負ってほしくない。Gumroadで決済を行ったときに、私の手元に残るのはサポート(特に返金とかね)に必要なメールアドレスだけだ。カード番号はもちろんのこと、カードホルダーの名前や住所はわからない。

同じような決済プラットフォームであるPayPalの利用も検討したのだが、既にアカウントを持っている人はともかく持っていない人は、かなりどっぷりと浸かるつもりで登録を行わなければならないミドル級のプラットフォームなんだよね。

ただ、私も持っているからわかるけれど、既にアカウントを持っている人にとってはとても便利なサービスではあるので、どこかのタイミングで導入してもいいかな。

そして最後に。Gumroadを選ぶのに、私はこんなことを考えたけれど、売る側の都合と思想を押し付けていることに違いはない。できるだけ、不便を感じさせないように、不審を与えないようにしていくつもりだ。

既に購入していただいた皆様には、深く感謝したい。

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1件のコメント

  1. 今有料会員サイトの案件やってて、この辺色々悩むお年頃だったりするっす。
    ベンダーサイドの立場からビジネス的に云えば、ユーザー情報を抱えるリワードvsリスクのダブルバインドの落とし所。将来マーケへの活用から多くの情報得たいスケベ心をどこで自制すべきか、という。

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